一 北の都に秋たけて
我ら二十歳の夢かぞう
男おみなの住む国に
にはちに帰る 術もなし
二 その術なさをなぞならで
杯捨てて嘆かんや
酔える心の我若し
吾とこしえに 緑なる
三 髪は緑の青年が
情けの国に 培いし
いや生き繁る友垣や
三年の春と巡るかな