学生時代

 

一 蔦のからまるチャペルで 祈りを捧げた日

  夢多かりしあの頃の 想い出をたどれば

  懐かしい友の顔が ひとりひとり浮かぶ

  重いカバンを抱えて かよったあの道

  秋の日の図書館の ノートとインクの匂い

  枯れ葉の散る窓辺 学生時代

 

二 賛美歌を歌いながら 清い史を夢みた

  何の装いもせずに 口数も少なく

  胸の中に秘めていた 恋への憧れは

  いつもはかなくやぶれて 一人書いた日記

  本棚に目をやれば あの頃読んだ小説

  過ぎし日よ私の 学生時代

 

三 ローソクの灯に輝く 十字架を見つめて

  白い指を組ながら うつむいていた友

  その美しい横顔 姉のように慕い

  いつまでも変わらずにと 願った幸せ

  テニスコートキャンプファイヤー

  懐かしい日々はかえらず

  素晴らしいあの頃 学生時代

  素晴らしいあの頃 学生時代